本書紹介
伊藤裕さん 腸!いい話 ~病気にならない腸の鍛え方~ 読みました。
伊藤さんは、慶応義塾大学医学部腎臓内分泌代謝内科教授で、ハーバード大学、スタンフォード大学でも研究員をされていたようです。
高血圧、糖尿病血管合併症、再生医学、抗加齢医学が、専門のようです。
皆さん、腸が どれだけ 生物にとって大切か考えたことがあるでしょうか?
まさに、腸!大事 と思わせてくれる本でした。
目次は、こちら。
プロローグ 腸宇宙の旅
第1部 「腸いいやつ」を知る(どの臓器から老化するのか
なぜ人間は二足歩行をするようになったのか? ほか)
第2部 メタボリックを引き起こした「腸本人」
第3部 「腸能力」で糖尿病が治る!?
第4部 「腸を鍛えるヒント」10カ条(「快便」への献身
長寿への「快食」 ほか)
エピローグ 「後の祭り」
腸 大事!
生物は、食べるために生きてきた。
私たちは、1年間に1トンの食物をとっているようです。
すごい量ですね!
食べることで、生命を維持しているので、生物は、進化の中で「消化器系」から発達してきたようです。
なんと、受精卵から最初に作られる臓器は、なんと「腸」のようです。
また、人間は、料理をすることで、大腸が小さくなったという説があるようです。
生ものを食べると細菌が多くて、消化に時間がかかるようで、栄養の取得にもエネルギーが必要とのこと。
なので、生ものだけだと、生きていくのに、数週間が限界という話もあるようです。
生ものは、ダイエットにもなるほど、吸収されにくいのですが、それが、料理することで、消化のエネルギーが不要になり、大腸が小さくなりました。
そして、その分のエネルギーを脳に回すことができたので、脳が発達したという説もあるようです。
腸 いいもの!
筋肉を動かすための燃料、エネルギー源をATPといいます。
ATPの原料は、脂肪とブドウ糖です。
ミトコンドリアが、酸素を使って、このAPTを作ってくれます。
筋肉細胞1つにミトコンドリアが、数千個も存在しているようです。
逆に、ミトコンドリアの元気がなくなると脂肪が蓄えられて太っていきます。
さらに、酸素が使われなくなり、それが、活性酸素となって たんぱくや脂肪を変異させたり、遺伝子情報を保管している核酸を傷つける。
すると、それは、老化、ガンにつながるようです。
ミトコンドリアを元気に維持して、増やす有効な刺激は、運動だということです。
筋肉がATPを欲するので、燃料の酸素を余分に運んでくれて、ミトコンドリアが活発になります。
運動しましょう!
腸にわるいもの!
食べすぎや運動不足で、肥満になると、消化器の周りに脂肪がついていきます。
この、内臓脂肪が増えることが、ドミノ倒しの元凶になるようです。
血糖値があがると、インスリンが出てきて、血糖を下げてくれますが、内臓脂肪が増えるとインスリンの利きが悪くなるようです。
すると、血圧が高くなったり、食べた後の血糖が高くなったり、中性脂肪が高くなったり、善玉コレステロールのHDLコレステロールが低くります。
これらは、初期症状で、メタボリックシンドロームと言うそうです。
生活習慣病が重なると、動脈硬化が静かに始まります。
血液が臓器にいかなくなり、脳出血や脳梗塞、認知症、腎不全が起こる可能性が高くなり、最悪は、死を迎えることもあるそうです。
注意しなくてはいけないのは、お腹周りが出てるが、つかめない状態、すなわち、内臓脂肪がたまっているタイプです。
太りすぎに注意しましょう!
BMI 参考にしてみてください。
BMI=体重kg/身長m/身長m
理想は、22で25以上は肥満
腸 改善しましょう!
便秘も生活習慣病です。
便が腸に長くたまると悪玉腸内細菌が増えるようです。
この悪玉腸内細菌が、糖尿病、肥満、動脈硬化、ガン、アレルギー など病気を引き起こします。
食物繊維は、便の量を増やして、便通をよくしてくれます。
さらに、ある程度水に溶ける食物繊維は、ゲル状になって、糖や胆汁などを吸着してくれるそうです。
豆類、穀類、野菜、ナッツ類、果物、海藻に豊富に含まれています。
豆類、穀類、野菜、ナッツ類、果物、海藻を食べましょう!
お腹がすくと胃からグレリンとよばれるホルモンが分泌され、お腹がすいたと脳に信号を送ります。
反対に、脂肪細胞から分泌されるレプチンというホルモンがあり、脳に栄養は、十分だという信号を送ります。
ってことは!
レプチンがあれば、食欲をコントロールできるのでは?
と期待されたのですが、よく考えてみると、太った人は、大量に出てるはずで、抑制されていません。
それは、脳が簡単に無視するからのようです。
ガミガミ言われてると 話を聞かなくなるのと同じということです。。。
この長い生物の歴史の中で、食べ物が豊富で、大量に食べれることを想定されてなかったのでは、ないかと言われています。
しかし!
ダイエットに効果が期待されたレプチンに対して、グレリンは活躍しているようです。
食欲増強のために利用された結果、体を元気にすることがわかりました。
研究の結果、グレリンは、ミトコンドリアを増やしていたようです。
ミトコンドリア!また でましたね。
空腹を感じましょう!
頑張れば何とかやりくりできる程度の不足であれば、むしろ体はその難局を乗り越えようとかえって「しゃきっとする」のです。だから長生きができる。
100年前から腸内細菌が、老化を決めてると言われていたのですが、最近の結果で真実味がでてきてるようです。
善玉菌である乳酸菌を含んだヨーグルトを食べると悪玉菌が駆除されて長生きできるとのこと。
ブルガリアは、長寿の人たちが多いというのが、根拠で、400g 食べるべきと言われています。(しかし、これは結構な量です)
悪玉菌は、毒素を作って、自己中毒を起こして、寿命が短くなるらしいです。
ヨーグルトをたべましょう!
ビフィズス菌は、乳酸や酢酸を作って腸を酸性にしてくれて、すると、大腸菌の繁殖が抑えられます。
その、ビフィズス菌は、オリゴ糖をとることで、成長できるそうです。
オリゴ糖をとりましょう!
オリゴ糖は、ゴボウ、玉ねぎ、アスパラガス、大豆、はちみつ、ニンニク、また、ねばねば食品にも多く含まれるようです。
たくさん食べましょう!
腸にまつわる いい話 でした。
ありがとうございました!
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